昭和15年。東京・池上の向坂家では、父親亡き後、母親・里子(加藤治子)を囲んで、長女・静江(田中裕子)、次女・久江(相楽晴子)、三女・亀子(井出薫)の三姉妹が平和な生活を営んでいた。ある日、長年勤務した出版社を辞めた静江が、美術学校の講師・中井(四谷シモン)とお見合いをする。互いに気に入り結婚へと順調に進み出した。そんな時、静江のいとこ・野々村勝利(小林薫)から“離婚した”という報告の手紙が届いた。以来、態度を急変し「中井との縁談をなかったことにしてほしい」と言い出した静江。1カ月後、東京への転勤が決定した勝利が向坂家に居候する事になり…
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