橘朋子は平凡だけど幸せな日常を送っていた。 夫の橘聡太は娘の笑里を連れて散歩に行くことが日課、娘の面倒をよくみてくれる真面目な夫だ。 とある日、いつものように朝食を取っていた橘一家、ふと肌がかさついてきたと言う朋子に、「CICAクリームでも使えば?」 という聡太のアドバイスに違和感を覚える。 「え、詳しかったっけ?」何気ない朋子の質問であったが、聡太の反応は朋子の求めたものとは全く違っていた。 付き合って3年結婚して5年目、朋子の勘は働く、心の中のザワつきがおさまらない。 白か黒か、専業主婦の本気の追求が始まる――。
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