大阪近郊の小都市(映像では布施)にある中学校(映像では河内中学校)の演劇部は北海道冷害地救援のための生活劇の練習に励んでいた。中には新聞配達をしたり、自宅で封筒貼りなどのアルバイトをしながら通学する貧しい家庭の子供たちも多く、次第に欠席が多くなっていった。演劇部は演劇だけでなく幻灯会活動を始め、アリババ、彦市とんちばなし、原水爆などのスライドを街頭で上映し街を明るくするために頑張っていた。演劇部が優等生づらして気にくわないと暴力を振るう小泉君と、家庭が貧しくても頑張る演劇部のケイコさんの友情物語を軸に、貧乏に負けず生き抜く子供たちの生き様を描く児童向き劇映画。昭和30年代の布施の風景や大阪弁の会話が懐かしい。
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